大阪・関西万博に向けた「理想の未来」検討ワークショップにt’runnerが参加!
2025年日本国際博覧会(以下、大阪・関西万博)で、KDDIは株式会社日立製作所と共に「Society 5.0と未来の都市」をテーマにした共同展示を行います。
「未来の都市」は、さまざまな知見やアイデア、技術が融合されることで実現されますが、「人中心の幸せ」が求められるSociety 5.0の未来社会には、どのような課題があり、どのような生活が理想的とされるのでしょうか。そこで、未来像の意見収集を目的とした参加型の取り組みとして、先進的な生活を実践している「越境走者=t'runner(ランナー)」が招かれ、ワークショップが開催されました。
「SDGsに感じる課題は?」「今後流行しそうな技術やプロダクト、サービスは?」などをテーマに、闊達な意見交換が繰り広げられました。
t'runnerが考える「幸せな未来社会」とは
「『理想の未来』検討ワークショップ ~大阪・関西万博に向けて~」と題し、KDDIのDX支援/ビジネス開発拠点であるKDDI DIGITAL GATEによるファシリテーションにて開催された今回のワークショップ。
出された問いは、「自身が感じる現代の社会課題は何か?」「どのような未来社会の生活があれば課題は解決されるのか?」「理想の未来社会を実現するための障壁は何か?」など。KDDIでは、「Society 5.0が目指す未来都市におけるさまざまな世代の生活シーン」の抽出を進めており、その過程で、先進的な生活を送る「越境走者=t'runner(ランナー)への意見収集が行われました。
ワークショップのテーマは「自分や自分たち世代が幸せに生きるために、どのような未来になっていてほしいか」。
そのテーマを軸に「SDGsに感じる課題は?」「今後出てきそうな技術やプロダクト、サービスは?」などのワークが展開されました。
ワークのアジェンダがアナウンスされるとt'runnerたちは矢継ぎ早にペンを走らせ、理想の未来へのアイデアをテキストやグラフィックに落とし込んでいきました。
「働く」、「学ぶ」、「交流」というライフスタイルの領域では、課題として、管理職比率の男女差や教育の自由化、世代間の交流の分断などが挙げられ、環境・インフラ視点では、人口減少および都市一極集中への危惧や気候変動による食糧不足への不安などが挙げられました。他にもジェンダーやエネルギー、国際問題などの課題にも言及。中でも「失われるものをいかしにて遺していく/伝承していくのか」という論点においては、濃密なディスカッションが展開されました。
今回集ったt'runnerは、各々が建築や空間・都市開発、コミュニティデザイン、エリアマネジメント、日本文化やライフスタイル研究などの専門領域で事業を展開しています。ワークショップでもそんな各々の事業に基づくサステナブルな視点が随所に盛り込まれました。
未来社会の技術やプロダクトを考えるワークでも、t'runnerならではの独創的なアイデアが飛び交いました。一方で事業家でもある彼らによる実現性をも包含したプレゼンに、企業側の聴衆者たちも強い関心を示しました。
t'runner同士の発想がシナジーする
具体的な課題やプロダクトのアイデアを発散した後は、それらのアイデアを掛け合わせて創る“幸せな未来”のイメージを深めるワークに移りました。
さらに各アイデアが交差する地点において、「自分が、自分たち世代が、将来どのような生活を送りたいか/どのような社会を理想とするのか」という意見交換も行われていきました。
プロダクトデザインに長けるt'runnerからは、「モノをなるべく持ちたくない/捨てたくないという課題があるとしたら、自動生成技術で解消できないだろうか」、空間プロデュースを事業の一つとするt'runnerからは、「空間移動や自動運転が進化したらキャリア形成の在り方ももっと変われるのではないだろうか」、など多様なアイデアが出され、ワークショップは終盤につれ熱気を帯びていきました。
最後のワークは、ここまで挙げた「理想の未来」へのアイデアの中で、自身が一番実現したい/実現してほしいことを選び、シナリオやグラフィックとして可視化していくというものでした。
ここでもt'runner特有の先進性や価値観が余すところなく盛り込まれました。
すべてのアウトプットが出揃うと、会場の空気は否応にも未来への“ワクワク”に満ち溢れました。
SDGsがもっと“アタリマエ”になる未来に
ワーク終了後、t'runnerたちに今回のワークショップについてコメントをうかがいました。
今回のワークショップでは、t'runner間においても、事業家として他のt'runnerの視点や領域の探求を行えた得難い機会になったことがうかがえました。
今後もFUTURE GATEWAYはt'runnerを中心に、理想の未来への提案を続けてまいります。どうぞご期待ください。
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