



Z FOOD PROJECT
プロジェクト概要
「食」に関する社会課題を解決しつつ、見た目にも美味しい料理を今までにない調理方法で作り出すことを目指し、3D FOOD PRINTERを活用したプロジェクトを進めています。
昨今SDGsに関連してフードロスの問題が注目されていますが、日本における2020年の食品ロス量の推計値は522万トンに上ります。国民一人あたりに換算すると世界的に見ても高い水準です。この食品ロス量には、規格外と見なされ廃棄される野菜などは含まれていないため、実態はさらに多いと考えられます。この問題について生産者、流通、小売業者、消費者など様々な関係者が取り組みを始めていますが、単独での努力には限界があると考えています。
3D FOOD PRINTERを活用することで、規格外の野菜などを含む原材料を保存の効く形でインク化**できるため、規格外野菜や賞味期限切れの食品の廃棄の回避など、フードロスの削減に寄与できると考えています。
このプロジェクトでは、3D FOOD PRINTERならではのメニューを生み出すことなどを通じて、3D FOOD PRINTERの普及と新たな食体験の提供に取り組みます。
* トップの画像は「3D FOOD PRINTER」です。
** 3D FOOD PRINTERは、食品をペースト状にし、それをインクとして射出・成形することで食品を作り出す製品です。本WEBサイトでは、食品をペースト状にしてインクとして利用することを「インク化」と表現しています。
越境テーマ
レストラン/食品産業 x デジタル
プロジェクト詳細
3D FOOD PRINTERは国内ではまだ一般家庭向けに提供されておらず、一般利用者の認知度もほとんど無い状況です。そこで、3D FOOD PRINTERが生み出す新たなメニューや食体験をレストランを通じて提供し、それによって認知度の向上やステークホルダーの拡大を実現するため、以下のような取り組みから進めていきます。その過程で、3D FOOD PRINTERに必要となるインクや保存技術の開発を通じフードロス削減についても取り組んでいきます。
①食体験のデジタル変革を目指し、3D FOOD PRINTERを用いたメニュー開発
②開発したメニューを体験できるテックレストランづくり
③3D FOOD PRINTERの普及に向けた課題解決仮説の構築
④課題解決をサスティナブルに実施可能なサービス企画
⑤サービスのMOCK開発 / PoC実施

RUN RECORD これまでの走行記録
2022年5月 生活コンセプト&PoCデザイン
2022年6月 テックレストラン開業に向けた共同実証の座組議論
2022年12月 横浜「象の鼻パーク」でのイベント出展
2022年12月 食関連に携わるメンバーによる第2回ワークショップ開催
2023年4月 共創パートナーとの複数ノズル切り替え型3D FOOD PRINTER見学
3D FOOD PRINTERならではの、テックレストラン向けメニュー開発と、それに関連した3Dモデル試作を実施し、テックレストランにおける共同実証開始に向けて、鋭意取り組んでいますので、ご期待ください。引き続き、一緒に「Z FOOD PROJECT」を盛り上げるプロジェクトメンバーを募集していますので、お気軽にお問い合わせください。
プロジェクト参加メンバーコメント
溝端友輔 / 株式会社NOD CEO
食事の時間に求める体験目的は多様になっているが、食の領域の環境はまだ変わりきれていない。3D FOOD PRINTER技術はモデルデータがあればだれでもクオリティの高いフードがつくれたり、これまでつくれなかった形状や味をつくりだすことが可能です。それらを活用し、未来の食体験をつくり出していきたいです。
澤村俊剛 / 株式会社METRIKA,Inc. 取締役 COO
3D FOOD PRINTERは、フードロスの解消や、現代の食生活における栄養飢餓の解消など、数多くのポテンシャルを有した技術です。しかし、技術の発達に対して、コンテンツの開発やプレイヤー間の連携が追いついておらず、社会実装には多くの壁が残ります。テックレストランとの共同実証を通じた食体験の変革に挑むことで、まずはプロユースの世界から普及に向けた検証を行います。
吉原貴仁/ KDDI総合研究所 グループリーダー
プロジェクトに参画して実際の3D FOOD PRINTERにはじめて触れました。できることはまだまだ限られますが、同時に、その大きな可能性を実感しました。3D FOOD PRINTERをきっかけに、日々欠かすことのできない「食」の抱える課題の解決や将来のあるべき「食」の姿の探求をメンバと一緒に取り組んでいきたいと思います!
森口泰行/ KDDI総合研究所 コアリサーチャー
食べることが大好きな私は世界中のおいしい料理を食べつくしたい、という願望があります。世界の料理の姿かたちと要素がデジタル化され、一瞬でどこでも再現できる世界はまだまだ夢物語ですが、このプロジェクトがそんな世界観の実現に少しでも貢献できるようになればと思います。
小原朋広/KDDI総合研究所 コアリサーチャー
3D FOOD PRINTERを活用することで、今まで想像もしなかったようなレシピが生み出されると期待しています。そして、手間やコストを考えると自宅では味わえない食事ができるようになると考えるとわくわくしてきます。そんな期待を胸に、新しい仕組みや技術の開発・検証に取り組みます。
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