



BE DASH
プロジェクト概要
健康には気を遣いたいけれど、医療機関などに定期的に通って健康チェックをするのはちょっと…という方、多いのではないでしょうか。それなら、生活サイクルの中で定期的に生まれる可処分時間を利用して、もっと気軽に健康チェックできる場があるといいのでは?と我々は考えました。例えば、皆さんが日常的に通っている美容室。2か月に1回、多い人は1か月に1回以上の頻度で定期的に通っているのではないでしょうか。パーマやカラーなど施術内容によってはそれなりの待ち時間があり、スマホを見たり、お店に置かれている雑誌を読んだりして時間を潰す人がほとんどだと思います。
本プロジェクトでは、そんな美容室の場を活用して、健康面でのメンテナンスにも時間を費やせるようにすることを目指します。最新テクノロジーを活用し、外見だけを整える場でなく、体の内側からキレイになれる場へ美容室をアップグレードすることで、予防医療をおしゃれにこなす新しいライフスタイルを提案していきます。
※「BE DASH」
読み:びーだっしゅ
意味:Beauty Dashboardの略
越境テーマ
日常的に健康を意識するライフスタイルを実現する
プロジェクト詳細
月1回など定期的に通う美容室で髪を切るついでに、心と体のヘルスチェックを受けることができます。施術の履歴と各種センサーや検査キットでの検査結果が統合され、スマホのダッシュボードアプリで確認できます。個人ごとに記録されたデータを使って、ヘアスタイルの提案や、一人ひとりの髪質に合ったシャンプーやトリートメントの選択や提供が可能になるだけでなく、将来的には健康状態に合わせた食事プランの提供や行動提案など、関連企業と連携して新たなライフスタイルを拡充していきます。

RUN RECORD これまでの走行記録
2022年1月 PROJECT KICK OFF
2022年4月- コンセプト&PoCデザイン
2022年6月-12月 国内外サービス事例の調査、技術の調査
2023年1月-2月 ヒアリング調査
美容室という誰もが定期的に通う特別な場において、どのようなバイタルデータをどのように収集することで、健康への意識が高まり、意欲的に利用してもらえるのか、国内外のサービス事例やセンシング技術を調査しながら検討を進めています。2023年1月~2月に実施したヒアリング調査では、美容室とは首から上の美を追求する場であり、肌質診断を起点に健康にアプローチすることで、違和感なく利用を促進しうるのではないかとの仮説の導出に至りました。
今後、共創パートナーを募りつつ、サービスのプロトタイプ等を作りながら、アイデアを具体化して検証するフェーズに進んでいきます。
プロジェクト参加メンバーコメント
澤村俊剛 / 株式会社METRIKA,Inc. 取締役 COO
コロナの2年間で、美容室へのニーズに変化がありました。それは、外面的な美しさから、より内側へと関心が移ったことです。例えば肌質や抜け毛の改善など、従来の美容室では対応しきれない要素が出てきました。加えて、20-30代の健康意識があまり高くない層についても、毎月行く美容室で自分の体のことを知れるようにすることで、生活習慣の改善へのハードルを下げられればと考えています。
溝端友輔 / 株式会社NOD CEO
だれもが習慣的に訪れる場所である美容室を、外見だけではなく、内側からも美しくなれる場所へ。さまざまな技術を組み合わせることによって美容室という場所はもっとより良い環境になる可能性を秘めています。美容室という1つの場所から新しい生活様式をつくり出せればと思っております。
服部元 / KDDI総合研究所 グループリーダー
これまで社会の中で美容室の位置づけは、どちらかというと「行かなければならない場所」でした。このプロジェクトでの活動により、目の前で「行きたい場所」への変化が起ころうとしていることを感じられます。この新しい場としての美容室の利用が当たり前になることを目指していきます。
明堂絵美 / KDDI総合研究所 コアリサーチャー
美容室は、見た目と気持ちを整えられる場所。そんな場所で、体も整えられるようになる、未来の美容室のコンセプトに共感しました。髪の毛は健康の記憶媒体と言われます。美容室×ヘルスケアでできることを追求していきます。
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