スマホ一台旅
プロジェクト概要
「近所のカフェに行くノリで世界を旅する」
テクノロジーが発達した今の時代、やろうと思えば誰もができるはずなのに、実践する人はごく僅か。そして、実践者に話を聞くと、彼らは各地域コミュニティとつながりながら豊かな人生を送っている。
もっと多くの人が、思い立ったと同時に旅ができるようになると、どんな社会になるのだろうか?
本プロジェクトでは、移動に対する心身の障壁を取り除き、各地域の人や文化と交わりながら暮らすライフスタイルの一般化を目指します。
越境テーマ
移動に対する心身の障壁が存在しないライフスタイルの普及を目指す
プロジェクト詳細
「行きたい」と思ったら即移動ができるライフスタイルの実現を目指します。
そのためには、旅において面倒と感じること(=移動の障壁になっているもの)を、テクノロジーを活用して軽減し、モビリティ能力を向上することが重要です。例えば、以下のようなことが期待されます。
・宿泊先のクローゼットに必要なものが全て揃っている
・自分に合ったイベントや面倒なホテル探しもアルゴリズムでマッチング
また、移動に対してハードルが高いと感じている人が一歩踏み出すためには、「持ち物を減らせる」、「外国語が話せる」などの能力を引き上げることよりも、「えいや」と飛び込む動機やキッカケの方が重要ではないか、という仮説がワークショップを通じて出てきました。
これらの仮説検証のため、エリアを定めた移動体験の提供も行っていく予定です。
本プロジェクトを通じて、日本全体のソーシャルキャピタル(社会関係資本)が強化されることを期待します。
※ソーシャルキャピタルとは、「人々の協調行動を活発にすることによって社会の効率性を高めることのできる、「信頼」「規範」「ネットワーク」といった社会組織の特徴」(1993,ロバート・パットナム)のこと。
RUN RECORD これまでの走行記録
2022年2月 PROJECT KICK OFF
2022年3月 ワークショップ実施
2022年8月 コンセプト&PoCデザイン
PoC実施に向けて検討中。
プロジェクト参加メンバーコメント
山口 塁(るってぃ) / プロ無職・現代アート作家
旅は最高の教育コンテンツです。僕自身、22歳で初めての海外にしてニューヨークに留学したことがキッカケで、これまでの価値観がひっくり返りました。外に出ることで自分が生まれ育った街の新しい側面を発見できる。外に関心を持つことで、日頃の情報の受け取り方も変わる。グローバル化に逆行して分断が進んでしまいましたが、旅を通じて世界中に友達を作ることが本気で世界平和に繋がると信じています。
安藤 智博 / していいシティ代表
現在、人々は基本的にライフステージの変化と共に長い距離を移動します。このプロジェクトでは、近い将来誰もが思い立ったその日に生活拠点を変えられる社会を描いており、先進生活として遊牧的な移動のあり方を描けるのではないでしょうか。人々がより流動的に交差する社会を描いていきましょう。
宮岡 真也 / KDDI総合研究所 グループリーダー
私自身、ある物事に興味や関心を持ち、実際にその環境に飛び込んで体験しようと思ったときに、二の足を踏んでしまうことが多くあります。一方、t'runnerは皆、躊躇することなく自分の体験を増やす行動をとり、得た経験を基に自身の価値を高めているように見えてうらやましく思います。本プロジェクトの取組みを通じて、私自身の変化を体感しながら、「移動に対する心身の障壁を取り除くライフスタイル」の普及を目指します。