



多拠点育児生活
プロジェクト概要
「多拠点生活により育児の制約から解放」
昨今、産科医の偏在化や、待機児童、ワンオペ育児、産後うつといった出産や育児に関する問題が注目されています。日本では、核家族化により夫婦のみでの育児が増え、十分な育児サポートを得られない状況に加え、コロナ禍において相談の場を失ったことで、母親の産後うつが急増しているとも言われています。
そんな中、育児にまつわる不安や問題を解消するために、出産や育児に適した拠点に移り住み、地域住民など様々な人との交流を通して精神的負担を軽減し、育児を行うライフスタイルが普及するのではないかと考えています。
このとき、別拠点への移動障壁を下げることで、ある拠点での生活に何らかの問題が発生したとしても、拠点を変えることにより出産や育児に対する選択肢を広げていくことができるのではないでしょうか。
本プロジェクトでは、出産や育児における制約からの解放を目指し、多拠点生活をしながら、各地域の住民や育児をする人々と交わり暮らすライフスタイルを提案します。
越境テーマ
多拠点生活をしながら出産・育児を行う生活スタイルの確立


プロジェクト詳細
出産・育児に関しては、行政サービスとの関わりも多く、事業者単独で対応可能なものと、地方自治体など行政サービスとの連携が必要なものとを分けて検討する必要があります。そこで、出産や育児の課題について継続的にリサーチを行い、行政サービスでの対応有無や根本的な原因、長期的課題の有無、他の解決方法などに関する分析を行います。
さらに、多拠点で育児を行うことで解決しうる既存の課題を分析して、理想的な多拠点育児生活に必要となるサービスや仕組みを考案すべく、下記取り組みを進めています。
1.出産・育児に関する課題の調査と分析
2.多拠点で育児を行う際の課題の調査
3.多拠点で育児を行う際の課題解決の仮説構築
4.課題解決をサスティナブルに実施可能なサービス企画
5.サービスのMOC開発 / PoC実施
RUN RECORD これまでの走行記録
2022年1月:PROJECT KICK OFF
2022年3月:シェアハウスでの育児に関するデプスインタビュー*の実施
2022年7月:多拠点育児生活に関するアイデア検討
2022年10月:多拠点での育児に関するデプスインタビューの実施
*デプスインタビューとは、対象者とインタビュアーが1対1の対面で行う調査手法です。
出産・育児に関する課題の調査を継続的に実施しています。並行して多拠点で育児を行った経験のある方や現在育児を行っている方にインタビューを行い、多拠点で育児を行う際の具体的な課題や、想定される課題解決の方法などを議論しています。その結果を踏まえ、どのような仕組みで多拠点育児生活を実現すべきかを鋭意検討中です。
一緒に「多拠点育児生活」を盛り上げるコミュニティメンバーを募集していますので、お気軽にお申し込みください。
プロジェクト参加メンバーコメント
澤村俊剛 / 株式会社METRIKA,Inc. 取締役 COO
2歳と0歳の子どもを持つ身として、移動した先で安心して子どもを育てられるかは大きな悩みです。残念ながら、定住を前提に制度設計がされている日本では、制約が大きいのが現状です。自由を獲得しながら、子どもを安心・安全に育てられるサービスがここから生まれることに期待しています。
小原朋広 / KDDI総合研究所 コアリサーチャー
今の日本で出産や子育てに関するネガティブな話題が氾濫しており、さらに仕事が面白くなってきたころに出産適齢期が重なるという問題もあると思います。このような中でも出産を決断する方を少しでも応援・支援出来たらと考えており、そんな仕組みを考え、親子がハッピーになる未来を実現していきたいと思います。
前島治 / KDDI総合研究所 コアリサーチャー
国内人口の少子化が及ぼす社会的、経済的影響について各方面で議論されています。一部は技術や規制の改革、中高年層の活用などでの補完が期待されますが、そもそも安心して出産・子育てできるためのより良い条件や環境を提供していくことが重要と考えます。本プロジェクトがその一助になればよいと考えています。
多屋優人 / KDDI総合研究所 プロジェクトリーダー
安心した出産・子育てには、両親が頑張るだけではなく、周囲の人の協力や制度の整備が必要です。親も子どもも笑って過ごせるような世界の実現に向けて、このプロジェクトが少しでも貢献できるように、ICT技術を活用し取り組んでいきます。
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