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守屋真一
私のライフスタイルルール
t'runner 守屋真一
未来社会に向けたさまざまなアクションやライフスタイルを提唱するt'runnerの先進性は日々の暮らしの中でいかに恒常化しているのか?を“ライフスタイルルール”として紹介していく当シリーズ。
今回は、「“誇れる地元”を全てのひとに。」をヴィジョンに建築・まちづくりを通して地方の新しい価値創造に取り組んでいる守屋真一が登場。
まちづくりにおける企画・設計・運営のすべてに携わる「マイクロディベロッパー」として活動する守屋のライフスタイルルールとは?
守屋真一(もりや・しんいち)/1990年生まれ、神奈川県秦野市出身。「“誇れる地元”を全てのひとに。」をヴィジョンに建築・まちづくりにおける企画・設計・運営に携わる「マイクロディベロッパー」として、複数組織を横断しながら活動。建築設計をベーススキルに、空間プロデュースや新規事業開発、コンテンツ開発を通じて、都市とローカルを横断した社会課題解決を目指す。芝浦工業大学建築学科、同大学院修了後、株式会社日本設計、VUILD株式会社を経て、現在は株式会社micro development代表取締役社長。ADDReC株式会社、一般社団法人超帰省協会、NPO法人ローカルデザインネットワーク、株式会社オープン・エーを兼務するマルチワーカー。
守屋真一のパーソナルインタビュー[MY PERSPECTIVE]はコチラ
t'runner守屋真一のライフスタイルルール
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- LIFESTYLE RULE.01
- 常に同時進行
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- LIFESTYLE RULE.02
- クルマでデジタルデトックス
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- LIFESTYLE RULE.03
- iPadでアウトプットする
LIFESTYLE RULE.01
常に同時進行
この“ルール”は学生時代から実践しています。学科の課題やゼミの発表の準備、そしてサークルとバイトもいくつか掛け持ちしたり。そのスタイルが社会人になっても続いて、新卒のころからパラレルキャリアとして、設計事務所での勤務とNPOの運営を両立するような生活をしていました。それが結果、今5つの団体に所属しながら、マルチワーカーとして働くことにつながりました。
理由の1つとしては、自分がちょっと飽きっぽいところがあって、1つのことだけやるとあまり長続きしないんです(笑)。でも、逆にいくつか並行してやっていくと、双方に良い影響が出てきたり、あと、こっちでちょっとモチベーション下がったというときに、別の仕事をしているとまたあっちに戻っていくっていうこともあって、そういった相乗効果が生まれるのも「常に同時進行」をすることの利点だと思っています。
また、所属するコミュニティによって自分のキャラが若干違ったり、ポジションが違ったりするので、そういった面でもいろいろな刺激を受けたり、自分自身でその違いを楽しんだりしている気はしますね。
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NPOでの活動中の一コマ。今では複数の活動を横断することを得手とする守屋さんだが、小さいころはむしろ1つのことに集中しがちなタイプだったという。中学生のころ部活と生徒会を“同時進行”したことがきっかけのひとつにもなっているとか(画像:本人提供)
このようなライフスタイルになった大きなきっかけは、浪人をしていた時でした。浪人生活の1年間があっという間すぎて「あ、人生ってすぐ終わるかも」「これはちょっとまずいな」と強く感じて。それで大学に入ったら「人の3倍生きよう」と決めて、大学生の自分と、サークルの自分と、バイトの自分、というような形でとにかくやれることは全部やろうというマインドで行動し始めました。そこからそれが癖になって、「いろいろな自分」をつくっていくようになりました。
このライフスタイルによって、関わるコミュニティや領域がすごく多様になるのはある意味先進的かなと思います。新卒で勤めた会社では、例えば16万平米規模の再開発だったり、タワーマンションや複合ビルをつくるような案件を手掛けていました。でも、週末には伊豆の方でちっちゃい空き家の改修をしている。そのような両極端な規模の案件を横断するような生活が常態化していました。そのおかげで、どちらか一方の仕事では得られない情報や知見が得られて、またそれが相互に還元される感覚が得られたので、自分の活動の幅を広げる意味でもとても効果的でした。
ただの飲み会も“イベント化”することでパラレルに
このライフスタイルの中でいつも実行することの1つに、「まずイベントをやってみる」というのがあります。どんなに大きなプロジェクトでも実は最初は小さなイベントからだったりします。
かつて福岡に移住したことがあったのですが、当然福岡にはほぼ友達がいませんでした。なので、とりあえず1人仲良くなった人と飲み会を企画しました。でもただの飲み会にはせず『Find Friday Fukuoka』というタイトルを設けて、ロゴもつくって、それを月1で開催していたら、最終的には40人ぐらい集まるようになりました。中身はただの飲み会なんですけど(笑)、でも名称を付けたりして、ちょっとキャッチーにプロジェクト化させるのが、パラレルで物事を動かすひとつのきっかけになると思っています。なので、何事もそんなに重く考えず、今やっていることの1つを面白くクリエイティブにやってみるということを大切にしています。
とはいえすべてを受け止め展開するのは自分のキャパシティー的にも不可能なので、「興味がないことはやらない」という意識を徹底しています。いわゆる「いい話」ではあるけども、(自分の)本質的にはやりたくないなと思ったら早めに断るようにしています。つまり、自分の心が動くかどうかで仕事もプライベートも“断捨離”するようにしています。
長続きさせるコツとしては「誰かとやる」こと。1人だとやっぱりサボって途中で辞めちゃったりするので。でも、誰かとやっていると、必ず「次どうする?」となりますよね。なので自分も誰かとやるということを徹底しています。
LIFESTYLE RULE.02
クルマでデジタルデトックス
幼少のころからクルマが好きで、自分では30歳の時に購入しました。地方の案件が多いこともあり、クルマで移動することが増えたのですが、実はその時間がとても良いなと感じています。
普段はほぼ24時間、パソコンやスマホを通して誰かとつながっている時間の中で過ごしているので、何か考え事をする時間がとても減ってしまったなと感じていました。飛行機の機内でもWi-Fiが入ったり、どこに行っても電波が入る中で、実はデジタルデトックスできる時間ってクルマの運転中だなということに最近気づきました。
今、自分の会社の本社が伊豆にあり、支社が渋谷にあるので、その片道約3時間のクルマの運転が、思考の整理にちょうどいい時間で。あとは好きな音楽やラジオを聴いたりして。パソコンを触らない「半強制的な3時間」という時間が、自分の中で大事な時間になっています。
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自分をアクティベーションするスイッチとして「1つは音楽ともう1つはコーヒー」と言う守屋さん。「音楽は、これを聴くとスイッチオン、これはテンション上げるときに、この曲は考え事に、のようにある程度ルーティン的にしていてます」(画像:本人提供)
現代って常に誰かとメッセージやりとりできて、お互いすぐにレスを求める時代ですよね。10分でも15分でも、返信がないとちょっと不安になる。「オフィシャルに返信をしないでいい時間」が減っちゃいましたよね。なのであえてその時間をつくることって、現代においてはむしろ先進的かもしれないと思っています。
「今からちょっとクルマ運転するんで、2~3時間返信できません」っていう状態が伝えられたら、気持ち的にも、ゆっくり自分の思考と向き合える時間になりますよね。
一方、誰かと一緒にクルマに乗るのも好きなんです。車内だと同じ方向を見て座っているので、向き合わないことで逆に深い話ができたり、普段できない悩みとかを喋れたりするので、それもクルマ時間の良いところだなと思っています。目に見える景色が変わっていくのもまた話のネタになったり、気分も変わって良いですよね。
ひらめきは水回りから
もう1つデジタルデトックスできる場所があるとすれば、お風呂ですかね。これはクルマを運転しない方でも実践できますしね。
コーヒーを淹れて気持ちを切り替える、というような行為もよくあると思うのですが、それが自分的にはお風呂。誰にも邪魔されない30分ぐらいの時間の中で、対自分とのブレストやきょう1日の思考の整理を毎日やっています。
あと、ひらめきは水回りから沸きやすいと前々から思っていて。何か悩み事や考え事があるときって、ただ机に向かっていても煮詰まってしまいますが、お風呂やトイレ、キッチン、洗面所などの水回りに行くとパッとひらめくような感覚が昔からありますね。
LIFESTYLE RULE.03
iPadでアウトプットする
自分の思考は、最終的にはスライドに落としたり、図面や企画書に起こすのですが、一番早くアウトプットできるのはやはり手書きだと思っています。昔はふつうに紙のノートに書いていましたが、iPadを入手して以降は全部iPadにアウトプットおよびデジタル化しています。
最初は思考のすべてのアウトプットを文字でタイプしたり、図をつくっていたのですが、それだと自分の思考のスピードにアウトプットが追いつかないんです。文字だけでも図だけでもなく、それらを横断した「全部書ける手段」を考えたときに、最終的にさまざまな情報を詰め込むとしたら、やはり「手書き」だな、というところに行き着きました。
無限に描けるから自分の思考も無限に広げられる
同じ手書きでも紙のノートとiPadの違いとしては、すぐに誰かに共有できるという点ですね。何かメモを書いて「これやりたいんだよね」というときに、そのままファイルで送れますよね。あと、サイズが無限大というのも利点ですね。紙だとページの端まで書いたら次のページにいかないといけないんですけど、どうしてもこの1枚に収めたいというときにiPadだと拡縮できるので、自分の思考もそれと共に無限に広げられますよね。
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「何か特別にこの手法を学んだというよりは、実践しながらですね」と守屋さん。「建築って、まずレイヤー分け、そしてそれを統合していくっていう仕事なんですよね」と仕事柄自然と身に付いた部分もあるという
プライベートでもiPadで絵を描いたりしますし、最近はワークショップやイベントの内容をその場でグラフィックレコーディングしてまとめるということもしていて、その作業にもiPadはすごく相性が良いですね。
もともと手帳とかノートが大好きで、小中学生のころからノートをめちゃくちゃ綺麗に書くタイプでした。テスト前とかによく回ってくるじゃないですか、「“いいノート”回ってきたよ」って。回ってきたのを見たら自分のだったっていうことがよくありましたね(笑)。
ロジカルにまとめることが得意です、と言うと偉そうに聞こえますが、論理的に分類して、レイヤーを分けて整理することは癖づいていますね。
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撮影協力:SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)
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